今日の晩御飯はパスタにすることにしていたので、
今自分はパスタを茹でているのだが
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とうとう悪魔に捕まってしまった。しかも、
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塩を忘れていたので取りに行こうと目を離したところ
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悪魔が自分を、煮え滾る熱湯の前に連れていくではないか。
……あぁ、これはまずいな、
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泡が吹きこぼれてしまった。かなりコンロが濡れてしまったので一旦火を止めて、
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自分は咄嗟に膝を着き、懇願した。
「もうあんなことはしない、何でも従うから……だからやめてくれ……」と。すると
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なんだかんだあったが、パスタが出来た。今日はミートソースパスタだ。普段はもっと簡単に作れるものがあるから、ミートソースにはしないのだけど。――けれども実はそれが間違いだった。たった今腰掛けてパスタを食べようとした時である、
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悪魔が自分の腕を乱暴に握りしめ、そのまま片腕でこの体を熱湯の真上へと持ち上げた。
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その時、背後で「ワンッ」と声がして
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自分はとうとう釜の熱湯に落とされてしまった。
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自分は背中に強い衝撃を覚え、そのまま顔からパスタに突っ込んだ。
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「アツイ! アツイ……! イタイ……アツイ」
そんな叫び声も虚しく、自分の体は無慈悲にも熱湯に溶けてゆく。
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パスタの中では自分が溶けて……
溶けて……?
「――ハッ。また知らない世界と混合していて――早く切り離さなければ」
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