6.ねぎ 白と緑の境界線
まっすぐに ただまっすぐに
天に向かって 背筋を伸ばし
あなたは 土を押し上げてきた
深い地中で 大切に守られた
真珠のように 艶やかな白
空に触れて 風を吸い込み
しなやかに 旗を掲げた緑
その筒の中には 幾層もの
静かな時間が 重なり合い
触れれば ツルリと指を滑る
磨き上げられた 絹の肌
刻めば たちまち立ち昇る
つんと鼻を突く 鮮烈な香り
それは 自らを奮い立たせる
命の 鋭い叫び
熱を加えれば 一転して
とろりと 甘い吐息を漏らし
凍えた身体の 芯の方まで
じわりと 灯をともしてくれる
潔く 凛として
けれど どこまでも温かい
あなたは 食卓に冬を告げ
明日への活力を 運んでくる一輪の風
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