どうやら、私には友だちがいないらしい。

わこたろう

小説

956文字

個人的に好きな作品です。ぜひ読んでください。

どうやら俺には友だちがいないらしい。ここ最近それについて考えるようになった。

そもそも、だ。私は喋りが上手でどちらかといえば「陽キャ」の部類に入るであろうという自負があった。しかし、現実はそう甘くはない。

皆様が想像する私の姿はイケメンだったり、スタイルが良かったり、その他様々な素晴らしい容姿をお考えかもしれない。だが、私はデブスである。女の子は大好きだし、可愛いと思う子も好きだな…と思う子もいる。しかし、私はデブスである。その上まぁまぁ性格も悪い。

まあ、つまり何が言いたいかと言うと、喋りがある程度上手いという良い所を遥かに凌駕して、悪い所が多すぎるのである。最近、少し気が落ち込み、こんなことを考えるようになった。

さて、私の不幸自慢も終わった所で、本題に入ろうではないか。

「どうやら、私には友だちがいないらしい。」

タイトルにもなっているこの問題。私は独りが好きというわけではない。それに、今までは友達に恵まれていると思っていた程だ。そのぐらい、周りが優しい。私は気付かなかったのである。これが、友情ではないということに。私は元々、Lineで既読無視されることも多々あった。それは私がしょうもないことばかり送っているからだし、仕方がないと思う。だが、現実で既読無視というのはかなり酷いであろう。私が喋りかけたのに対し、沈黙で返すと言うのは文面だから許されたことである。しかし、悲しいかな、最近ほとんどの人が私に対してリアル既読無視をしてくる。喋りかけてくれるのなんて人に分け隔てなく接するギャルや優男だけ。それですら授業中などの必要な場面のみ。喋りかけても返ってくるのは(喋りかけんな)という心の声である。お土産がクラスで配られた時に、配ってくれた人に対して「ありがとう!」と言っても

「あぁ、うん」としか返ってこない。別の人が喋りかけに行くとどこ行ってたの?だとか何したの?だとか会話が弾んでいる。なんかもう死にたい。いっそのこと殺してほしい。

いや、わかっているのだ。私は面白くない。ただただうるさいだけ。それでも、キャッチボールぐらいはしてほしいもんである。今やってるのはドッジボール。相手に華麗に交わされている。まあ、今はそんな所か。これからも誰かに話しかけてもらえるよう、努力をします。では、またいつか。

2023年5月10日公開

© 2023 わこたろう

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