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思い出す

沢 吹

小説

82文字

排水溝から匂ったのはコロンでした。
浪人時代に背伸びをして使っていたコロンでした。

排水溝のその向こうにはかつての記憶が広がっていて僕はもう、

頭を擡げるのがやっとです。

© 2012 沢 吹 ( 2012年4月24日公開

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