詩や短文など一枚の作品を一枚のままで販売するオンラインショップ「一枚の本」がオープンした。

「一枚の本」は、詩や俳句、短歌、短文などの作品を一枚から販売するオンラインショップである。徳島在住の俳人「うっかり」が店主を務めており、詩と詩人の新しい居場所を作り出すために設立された。作品は名刺サイズまたははがきサイズの「一枚の本」に印刷され、購入した客の元に届けられる。

詩や俳句、短文などの作品は、まとまった作品がなければ出版される機会がなく、小説やエッセーと違い原稿料もかなり安価な傾向にあって。それのみで生活をして行くことは難しい状況にある。それらの作品を創作する詩人・歌人を取り巻く環境への問題意識から、うっかり氏はクラウドファンディングで支援を募り、「一枚の本」を作り上げた。一つの詩を一枚の本として扱い販売し、まだ本が出ていなくとも詩人が詩人として生活できるようなシステムを作り上げることが目標となっている。

「一枚の本」の初期作品には、破滅派同人・多宇加世による詩「雨語あめご」が含まれている。詩や短文などの世界をさらに広げようとするこの新しい試みは注目に値するだろう。興味のある方は是非サイトを覗いてみてはいかがだろうか。当はめにゅーでも、今後の展開を追っていきたい。