斧田小夜の小説「だってせんたっきさんがくつしたたべちゃうんだもん」がAntipodeanSFに、「あの夜のこと」がEastern Iowa Review に掲載された。

本人がTwitterで明らかにした。

斧田小夜は昨年に第10回創元SF短編賞優秀賞を受賞し、これをきっかけに第58回SF大会にも登壇するなど、様々に活動の幅を広げているが、今回一挙2ヶ国のサイトに掲載された。翻訳は有志のカメイトシヤ氏が担当した。

「だってせんたっきさんがくつしたたべちゃうんだもん」を掲載したAntipodeanSFはオーストラリアのSFオンラインマガジンである。1998年に創刊され、’down under’(オーストラリアの蔑称にして愛称)なSF創作を目指しているという。編集チームはネットで作品を公開することに大きな意義を感じており、このネット上の連帯により資本主義イデオロギーを破壊する意思も示している。また、マガジンはオーストラリア国立図書館に保管される。

「あの夜のこと」を掲載したEastern Iowa Reviewは、Port Yonder Press LLCの延長として運営されるオンラインマガジンである。著名な編集者のChila Woychik等により編集されており、Best American Essays, 2018受賞作品なども掲載している。

「だってせんたっきさんがくつしたたべちゃうんだもん」「あの夜のこと」(または「ある記録」)の原文は破滅派で読むことが出来る。是非、海外版と合わせて読みたい。

だってせんたっきさんがくつしたたべちゃうんだもん

斧田小夜斧田小夜

せんたっきを買ってうれしくなったのでかきました

ある記録

斧田小夜斧田小夜

合評会2017年08月「パリでテロがあった日」応募作。

今後とも、斧田小夜と破滅派同人の活躍と躍進に期待したい。