審査員の不祥事スキャンダルにより昨年の開催が見送られていたノーベル文学賞が、今年10月に復活することが分かった。

2017年に明らかになった、ノーベル文学賞の選考委員によるセクハラや情報漏洩などの不祥事問題により、ノーベル文学賞の2018年度開催は見送られていた。それに代わるものとしてスウェーデンの学術団体が2018年度ノーベル文学賞の代替として「ニュー・アカデミー文学賞」を創設している。こちらは、村上春樹が最終候補に選ばれるも辞退するなどの話題を経て、マリーズ・コンデが受賞している。

今年に入ってノーベル財団はノーベル文学賞選考委員会を務めるスウェーデン・アカデミーの改革案を評価し、今秋からノーベル文学賞の再開をすることになった。また、2018年分と2019年分の2年分の受賞者を同時に発表することも明らかにした。近年はミュージシャンのボブ・ディランが受賞したり、また中断前の2017年には日系人のカズオ・イシグロが受賞するなど、話題の尽きないノーベル文学賞だけに、是非とも万全の復活を祈りたい。