2016年ノーベル文学賞受賞者となりながらも授賞式を欠席したボブ・ディランだが、今週末にはノーベル文学賞その物に触れられる様である。ノーベル賞選考委員会であるスウェーデンアカデミーの一人、サラ・ダニアス氏が自身のブログで公表した記事によると、ボブ・ディランは今週末にもコンサートの為にスウェーデンのストックホルムを訪れ、スウェーデンアカデミーとの会見を行い、さらに得られていなかったメダル及び賞状を受賞すると言う。授賞式自体は小規模に行われ、報道陣は入らないとされている。

ただ、約一億円の賞金受け取りに関しては、受け取り条件の一つである「授賞式から6ヶ月以内の特別講演」が行われていないため今週末の訪問では賞金は渡されないようだ。ボブ・ディランは歌手である為、学術的な講演ではなく演奏や映像配信でも構わないとされており、ダニアス氏はこの点についても近い内に特別講演相当の事が行われると信じていると言う。

ノーベル賞に関しこれまでも長い沈黙や、急ではあるが悪意の無い授賞式辞退など様々な紆余曲折を見せたボブ・ディランだが、いよいよノーベル賞をその手に出来るのだろうか。それともまたもう一見せ場あるのだろうか。