破滅派同人の波野發作による、実務編集者の実態を赤裸々に綴った書籍『本づくりはジャムセッション』が、VOYAGERより6月30日に発売されたことがわかった。
本人がXで伝えた。
本が出版される際には著者や出版社などの名前が目立ち、「編集」に日の目が当たることは少ない。「編集」とは、編集者とは何なのか? そうした疑問に答える書籍が、「デジタル一滴シリーズ」の一冊としてこの度、編集者を30年務め、業界を知り尽くした男・波野發作の手により出来上がった。タイトルは『本づくりはジャムセッション』である。編集とは何かを的確に示す分かりやすいタイトルだが、波野の活動を知る者にとっては猶更感慨深いタイトルではないだろうか。
3日間で小説を書き、電子版として即座に出版までするという創作イベント「NovelJam」。そこで編集者は、著者2名とデザイナー1名のチームを従えて八面六臂の活躍を……するはずなのだが、そこには「編集」という業務の縮図があった。出版という事業において、編集者とは一体なんなのか。下請け系編集者として30年を過ごした著者が見聞きした、あまり世間では語られない、実務編集者の実態を赤裸々に綴る。「編集はなにをしていますか」から浮き彫りになった、「出版」という一期一会のジャムセッションで、編集者は何をしているのか。少しでいいので知ってほしい一冊。
Amazonの紹介欄より
書籍編集だけでなく、文芸ハッカソンイベント「NovelJam」にも関わるなど、現場の「編集」に向き合い続けてきた波野が、赤裸々に語る編集の実態とはどのようなものなのか? 出版という「一期一会のジャムセッション」の中で編集者が果たす力について、深く学べる一冊となるだろう。出版に、そして本に興味のある人間なら是非読んでおきたい一冊である。
また、波野發作が運営スタッフを務める文芸ハッカソンイベント「NovelJam 2025」も先ほど開催が発表された。編集について関心のある方は、是非こちらもご覧いただきたい。
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