短編から長編まで、多彩なジャンルのフィクションが揃っています。破滅派らしい物語をお楽しみください。
リゾート地には、肌の焼けた男とふしだらな女たちがいた。皆いつも片手には酒を持っていて、それはたいてい薄いビールか安物のワインだった。男たちは女にすり寄り声をかけ、女たちは数人で集まって男が声をか…
・2・変な店 一日の始まりが匂いでわかるこの町。灰色のコンクリートジャンクルで浜の匂いがする。東京よりも田舎の畑の方が似合う軽トラックがアスファルトの道を行ったり来た…
自由を勝ち取った理由が数の力でしかないのなら、その逆もきっとあり得るのではないか。
夢の中に入り込む時、多くの場合に私は湿度について注目する。だって、それこそがタイピングの理由なのだから。私たちはいつでも二人称を探している。そうして宇宙空間のような黒色の場所をさまよっている。
古書店で買った本を店頭で燃やす人たちの話です。
委、応、帳、録、目――これらの字だけが、消えていく。
白状すれば、私は活字で嘘を売って食っている男である。『裸線』という誌名からして嘘だ。裸のような真実を電線のように送り届ける、と創刊の辞にはご大層に書いたが、実際に送り届けているのは温泉場の醜聞と…
カムイの里に雨が降る 「カムコよ、 幾ら叩かれても、 そうゆうことじゃて」 「ハイッ」 &nbs…
1.「りんごの歌」 昭和50年11月 群馬県伊勢崎市の銭湯「広瀬川温泉」 ガラガラガラ・・・バタァンッ!と銭湯の引き戸が乱暴に閉められる。 「あぁかぁいぃ・・・りぃんごぅにぃ、くち…
夢のような家族のようにのベースになったものです。
郁子の家に残された美男子タケル。忘れ物を届けるために彼女の後を追うのだが、六本木の街で出会ったピザ屋の主人と昔話。それによるとタケルは……。全編七五調のみで書かれたヒップホップ小説。
自分の周りでいい匂いがすると癒されたりして、とても落ち着く… いい匂い、香りに包まれている自分がとても心地いい 「ねぇねぇコレさぁ、新発売なんだって、超いい匂いじゃない?」 「あっ!本当だ!いい…
異能者集団○者である探索者は病院での生活を逃れ、組織の元を離れたが、そのために困窮することになる。ハローワーク通いを重ねる中、ある若者から鼻頭の噂を聞きつけ……いくつもの伏線が徐々につながり始め…
「魔力は先祖からの徳である。魔法は隣人からの愛である。自己は秘め、愛を回すことこそが、人間の幸福を形成する。すなわち自己愛を捨てよ。隣人を愛せよ。隣人もまた、そうしている」――エオニオ・ミスラ・…
(第2話) 翌日、依本は編集者の内田に電話をし、前日に聞き忘れたことを二、三質問した。 電話をしたのは、質問もさることながら仕事の依頼が本当に本当なのか探りを入れたかった…
おわり
分割しました。10
読んでニヤリとしたらアナタの負け、私の勝ち
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