短編から長編まで、多彩なジャンルのフィクションが揃っています。破滅派らしい物語をお楽しみください。
悪趣味で荒唐無稽な暴力と死
あばばばばばばばば あ あばばばばばばばばばばばばばばば
矢追純一に捧ぐ
ワクチン禍で就労不能者が出始めた。看護学校は40名中8名欠席。患者さんは青痣だらけ。非接種者は、シェディング対策で毎日投薬。2回目接種から2か月たつと、トゲトゲ蛋白が暴れ出す。「死屍累々」はもう…
夢の中に入り込む時、多くの場合に私は湿度について注目する。だって、それこそがタイピングの理由なのだから。私たちはいつでも二人称を探している。そうして宇宙空間のような黒色の場所をさまよっている。
ある日のこと、近所の道を歩いている時に奇妙な声が聞こえて足を止めた。 声は2人のようで、今まで聞いたことのない甲高い金属音のような声と、もうひとつは野太い霧笛のような声だった。 初めはその声が何…
ミユキとの将来が確固たるものになっていくにつれ、Mへの執着を断ち切ろうとする「私」。過去の清算を行うべく、植物人間となった元親友の元へ向かった「私」が意図せずして取ってしまった行動とは。
「私」は恋人のミユキについての追想を始める。面会時に「死んだ」と伝えられていたミユキが送った人生と、彼女の人生が果たして幸福だったかどうかについて、「私」はエピソードを重ねることでしか迫ることが…
(5章の1) わたしのすい臓はがんで、さらにはステージⅣだった。これはもう、治療のしようがないくらいに進行しているという状態だ。 ある日担当医は、点滴で元気になったわたしを…
(6章の1) そこに、一人の男が現れた。 男は、元々関係の薄い、そして今ではほとんど付き合いの切れている友人の名を出した。その紹介で訪ねて来たのだという。 あいつか。…
(第11話) 詠野説人。こう書いて「えいのぜっと」と読む。謎の作家で、プライベートな部分はほとんど知られていない。昭和30年代の生まれ、東京都出身、血液型A型、男。公式な情報とし…
(第19話) それから1週間も経たず、もう1作仕上げてしまった。 依本は書き終わると、すぐさま内田に連絡を入れ、メールに添付して送った。あまりの快調さに自分自身で驚いていた…
作品集『フィフティ・イージー・ピーセス』収録作。
作品集『フィフティ・イージー・ピーセス』収録作。
(第9話) 松江は以前から、依本の落ちていく様を聞いても、同情や慰めの言葉を吐かなかった。依本が書けなくなり、仕事が減り、そしてなくなり、収入が激減すると同時に離婚もし、寂れた一…
(7章の3) 翌日、点滴注射を受けているときに沢田が来た。腕の血管に取り付けた管にセットした大型の注射器を、医師が親指でゆっくり押す。赤味がかった液体が管を伝ってわたしの中に入っ…
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