メニュー

夕陽よ凍れ

合評会2026年3月応募作品

今浪カラス

失われたものは全て、夕陽の中にあるかもね。

タグ: #合評会2026年3月

エセー

344文字

陽だまりの部屋で耳が分解されている

幼い子どもがひとりで組み立て直す

 

窓をオレンジ色に染め上げた

夕陽の中に

得体の知れない秘密が詰め込まれている

誰にも、こじ開けられないまま

ひっそりと錆びついていく

 

答えを、

教えてくれ

氷の味ならもう知っている

 

すべての雨は

丸い形を忘れ

まるで銀針のように

雲の左目から降り続ける

流れる電線が鉛色の空を分割し

激しい太陽の光が射してくる

いくつもの破片を押し退けながら

 

昼になれば乾くだろうと

自分の影を外に干してみた

光の向こうの

暗闇の向こうの

小さな部屋の陽だまりの中、

 

永遠に終わらないパズル

 

あと一ピース、

 

あと一ピースが足りないために

 

もしかしたら夕陽の中に

忘れてしまったのかもしれない

© 2026 今浪カラス ( 2026年2月19日公開

これはの応募作品です。
他の作品ともどもレビューお願いします。

みんなの評価

0.0点(0件の評価)

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

  0
  0
  0
  0
  0
ログインするとレビュー感想をつけられるようになります。 ログインする

著者

「夕陽よ凍れ」をリストに追加

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 あなたのアンソロジーとして共有したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

"夕陽よ凍れ"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る