信はいつもそうだ。
あれが嫌い、これが嫌い、子供のように駄々をこね続ける。
なら、そんなに嫌いならやめてしまえばいいじゃないか。
黙って死ねよ、潔く。
てめえの未来を案じる知識人はそうつぶやく。
休むな、怠るな、飯を食うな。クソをするな。働け、と。
てめえは本来ならとっくにドブの底に沈んで死んでいるべき人間だったくせに、
選り好みできる立場だと思っているのかよ。
てめえはその天運を捨ててまで人々から本当に無視されて不必要だと思われる人生を送りたいのか?
ああ!したいさ!
させてくれ!
頼むからもう自由に死なせてくれ!!
信は咆哮する。
死にたい、死にたいと泣き叫ぶ。
死にたいさ、すべてを終わらせたい。
しかし、こんな捨てられるべき人間に愛情をくれた人々がどうしてもちらつく。
結局自分は半端者のままでいると。
何も捨てられない。
自分の本当の意思に殉ずることができない。
なあ、腐りきってよどんだ、空の国の支配者よ。
愛情とは足かせだな?
死を選ぶことすらできないなんて。
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