すでに告知したとおり、4/14(日)の文学フリマ@大阪、そして4/28(日)超文学フリマにて頒布される破滅派復活準備号の内容が決まりましたので、ここに発表します。

当日破滅派復活準備号を買ってくれた方には、京マチ子先生書き下ろしのステッカーをプレゼントします。

ノベルティ 破滅ちゃんステッカー

ノベルティ 破滅ちゃんステッカー。丸形です。現物はまだ手元にないです…

小説

『マスターピース』高橋文樹

平凡を自称する男が近所にできたばかりの床屋を訪れる。好奇心から始まった床屋通いが、いつしか深刻な映画監督マリオ・マチャードの話になるという非対称会話小説。

『十二年の水』青井 橘

友達の家へ遊びに行くと、給湯器がなかった。冷たい水を手に感じながら、私はこんな風に給湯器のない家で暮らした過去を思い出していく。

『アワ・ソングス』アサミ・ラムジフスキー

サラリーマンをしながら多くの歌詞を残したポーランド人、スタニスワフ・カチンスキの追想録。設定だけで不思議な気分になっ てくる小説。

『エンドレステープ』竹之内温

退廃が支配するどこかの国で、コロモはバイクを駆ってアダルト ショップへ向かう。ここではないどこかへ行くために彼女が選んだのは……近未来SF。

『三十と三の寝相 主題「十住毘婆沙論」第十六知家過患品』手嶋淳

タイトルから竜樹が書いたといわれる『十住毘婆沙論』の訳かと思われるが、そうではなく、眠りのスペシャリストである作者による、 眠りの分類。

エセー

『追憶のウイスキーボンボン』 山谷 感人

かつて破滅派同人を恐怖のどん底に叩き込んだ山谷感人先生だったが、都落ち以降、その近況は聞くことがなかった。キング・オブ・破滅、アル中の中のアル中と呼ばれた山谷先生のいまは。

『文学を失った社会人のためのハメツノミクス入門』王蟲妊娠教祖

かつては文学を志したはずが、今や社畜力全開で日経流通新聞を消費する若き社会人王蟲妊娠教祖。これは彼が文学を取り戻すための試論である。

 

というわけで、この告知を書いている段階であとは原稿一つを残すのみ。数時間の差で入稿できるか否かの明暗が別れます。はたして破滅派は大阪に新刊を届けることができるのでしょうか!? 乞うご期待!