14.ごぼう 大地を支える根
暗く、深い 土の底へ
まっすぐに ただまっすぐに
あなたは 自分の領分を伸ばしていく
石に突き当たり 壁に阻まれても
力強く 石を貫くように
その硬く 細長い姿には
華やかさなど 微塵もない
けれど 泥の着いた皮を削れば
現れるのは 大地の年輪
ぎゅっと凝縮された 生命の記憶
包丁が刻む 「サクサク」という音は
土が奏でる 乾いたリズム
立ち昇る 力強い香りは
どこか懐かしく 鼻を抜け
遠い日の 夕焼けの匂いを連れてくる
噛み締めるたびに 伝わる
揺るぎない 繊維の強さ
それは 嵐きも負けず
地下で呼吸を続けた 誇りの証
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