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ぶろっこりー

ベジタブル・リズム(第11話)

荻原 凛斗

食卓に咲く小さな森。
茎まで美味しい栄養の塊。
ひたむきな生命の詩をどうぞ。

334文字

11.ぶろっこりー 小さな森の意思

 

一房を 手にとれば

それは 手のひらに乗る小さな森

何千もの 緑のつぼみが

肩を寄せ合い 空を見上げてる

 

あなたは 咲くことを急がない

ぎゅっと 拳を握りしめるように

これから訪れる 開花のエネルギーを

その太い茎に 蓄えている

 

雨を弾く 細かな縮れは

大地から吸い上げた 栄養の迷路

噛みしめれば コリリと響く

健やかな 命の足音

 

茹で上がれば いっそう鮮やかに

深い緑は エメラルドへと姿を変え

食卓の上に みずみずしい

知性の風景を 作り出す

 

マヨネーズの雪を降らせても

ドレッシングの雨が降っても

あなたの 凛とした歯ごたえら

決し 揺らぐことはない

 

一粒一粒に 宿る光

一本の木のような 誇らしさ

今日を懸命に 抱きしめている

緑の 小さな騎士

© 2026 荻原 凛斗 ( 2026年1月26日公開

作品集『ベジタブル・リズム』第11話 (全13話)

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