アメリカ合衆国フロリダ州キーウェストで20日、アメリカの文豪ヘミングウェイの「そっくりさん」が集まり、誰が一番似ているかを競う大会が開かれた。

アメリカの誇る文豪であり、1954年にはノーベル文学賞も受賞したアーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(1899~1961)はアメリカ国内のみならずキューバなど世界中に居を構え、そのいくつかは現在観光地となっている。その一つでありアメリカ本土最南端の都市としても知られているフロリダ州キーウェストは、フロリダ半島の南、カリブ海に浮かぶフロリダ・キーズ諸島に存在している。ヘミングウェイは主に1930年代にこの地に滞在した。キーウェストはこの歴史を記念して後に「ヘミングウェイ・デイズ」を定め様々な催しを行っており、今回の「そっくりさん」大会もその一つとなっている。

「そっくり」の対象はヘミングウェイの晩年の姿、あの髭を生やしたふくよかな顔の時期である。そのため、会場である「スロッピー・ジョーズ・バー」には各地から見事な白ヒゲと風格を備えたヘミングウェイ似の老人達が集まってくる。また過去の優勝者も審査員として加わる。誰が一番「ヘミングウェイ」なのか熱戦が繰り広げられた末、今年優勝したのは、ジョー・マクシー氏であった。8回目の挑戦にして初優勝であるという。