日本が台湾を支配していた1932年に作られた警察宿舎が、解体の危機を逃れ、26日に「台中文学館」として再生オープンした。
日清戦争の後に日本が台湾を獲得し、1895年から1945年まで台湾は日本に統治されていた。この警官宿舎は1932年に台湾中部の台中に建てられ、日本の敗戦後も長く残っていたが、宿舎を解体し駐車場に整備しようとする動きもあった。だが地元議員らが尽力し保存が決定、2009年には台中市の歴史的建造物にも指定され、その翌年から保存工事が行われた。外観の修繕が完了した2015年4月からは台中文学公園として開放されていたが、今回「台中文学館」として完全なオープンとなった。
26日の開館時には、林佳龍市長や地元の著名作家などが集まり開館を祝った。 特別展示も行われており、日本への留学経験がある台湾の作家楊逵(1905~1985)の手書き原稿や写真などの展示が行われている。また、付近には国立台湾美術館も存在する。
当はめにゅーでは以前も、日本統治時代に作られた台南州庁を利用した台湾文学館のニュースをお伝えした。複雑な歴史の経緯もあるが、歴史的建物を保存し文化施設として利用する台湾の人々の情熱を見習いたい。
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