ベールを被った少年時代が地平に開いた踏み段を、踊り場を飛び越える。まどべに灯りはあり、呪縛のよう箱庭あり、手招く辺り。
しおからい うみから ぎょうこうを みています (この胸に腹にそっとおさめる) ―― 海宙光芒
含ませるほど散漫で幅も厚みもない、ただ奇麗に並んでって
傷だらけの溝に埋まる、正体を、君と名付けて見ようとした。
脇道から逸れ和やかな場所へふと帰り着く。そんな、ひとたびのこと。
しょうじのあな
炎が奔走する少しの熱が 本能にそそぐように、囲炉裏での 祈り願っている詩だと想うことにして
この嫋やかな手
可視化された幸福がそこらじゅうで、線香花火の化碑を撒き散らしていた
喚きはじめた銀の鸚鵡の あの幼女の、死が黒猫に擬態したものに近く 雨漏りを眺める
ふりだした賽の目は黒で、いつまでも朔に満たない
まあこれは酒に酔って気持ち良い感じに吐瀉物と創作+詩を価値観にダダ漏れさせたもの
終わりを嘆いた。漂着した小さなひとみだ/ちいさく震えたけれど背負い切れるわけでもない/砂の器だ
しじまそのものだった
土にかえり礎とかす――雨、私の名を呼ばないで
ですからその器が何を示しているとしても器自身はひとつであり、茶器であり、空のモノで、ヒトとありました。まあようはツチクレのはなしというわけです。
まだあたたかい12月のカレンダーの色あせたこと
と或る日常から蘇る、又は重なってしまう/永遠や普遍たるなにか、人の心の中で求めたり刻まれている/手紙に認めるような、行為に/口伝なり詩文なり、戲言なり、会話の隅々だったりに、現される。