araiの投稿一覧 52件

  1. みたされたすべてが真直ぐだった

    • arai
    • 1年前
    • 1,084文字

    弧を描いて塞ぐ 白地に光を無駄に注ぎ褪せるまで

  2. 綴じ目の彼方

    • arai
    • 1年前
    • 895文字

    鏡面の湖に私だけが浮いている絵葉書

  3. あまだれのやどりに

    • arai
    • 1年前
    • 1,164文字

    ベールを被った少年時代が地平に開いた踏み段を、踊り場を飛び越える。まどべに灯りはあり、呪縛のよう箱庭あり、手招く辺り。

  4. いくつものすいめんをしいたうた

    • arai
    • 1年前
    • 1,466文字

    しおからい うみから ぎょうこうを みています (この胸に腹にそっとおさめる) ―― 海宙光芒

  5. 青い舗装路

    • arai
    • 1年前
    • 721文字

    含ませるほど散漫で幅も厚みもない、ただ奇麗に並んでって

  6. そのうち 眼裏に 花香る。

    • arai
    • 1年前
    • 702文字

    傷だらけの溝に埋まる、正体を、君と名付けて見ようとした。

  7. 羽根

    • arai
    • 1年前
    • 1,120文字

    脇道から逸れ和やかな場所へふと帰り着く。そんな、ひとたびのこと。

  8. しょうねん

    • arai
    • 1年前
    • 673文字

    しょうじのあな

  9. みずおとなりて

    • arai
    • 1年前
    • 1,167文字

    炎が奔走する少しの熱が 本能にそそぐように、囲炉裏での 祈り願っている詩だと想うことにして

  10. わたくしはそこよりうえにある

    • arai
    • 1年前
    • 1,984文字

    この嫋やかな手

  11. 推移と応えも衰萎の心得も糸を含まず

    • arai
    • 1年前
    • 1,303文字

    可視化された幸福がそこらじゅうで、線香花火の化碑を撒き散らしていた

  12. 異相の縁

    • arai
    • 1年前
    • 1,070文字

    喚きはじめた銀の鸚鵡の あの幼女の、死が黒猫に擬態したものに近く 雨漏りを眺める

  13. あんてぃっく

    • arai
    • 1年前
    • 718文字

    ふりだした賽の目は黒で、いつまでも朔に満たない

  14. 俗説。我らが啼泣

    • arai
    • 1年前
    • 2,039文字

    まあこれは酒に酔って気持ち良い感じに吐瀉物と創作+詩を価値観にダダ漏れさせたもの

  15. 浄罪、いいや 冠水。

    • arai
    • 1年前
    • 969文字

    終わりを嘆いた。漂着した小さなひとみだ/ちいさく震えたけれど背負い切れるわけでもない/砂の器だ

  16. 慶弔

    • arai
    • 1年前
    • 751文字

    しじまそのものだった

  17. そら、くも、ひかり。そして水母

    • arai
    • 1年前
    • 1,090文字

    土にかえり礎とかす――雨、私の名を呼ばないで

  18. 幽隠偶感

    • arai
    • 2年前
    • 2,320文字

    ですからその器が何を示しているとしても器自身はひとつであり、茶器であり、空のモノで、ヒトとありました。まあようはツチクレのはなしというわけです。