『第九回日本翻訳大賞』受賞作は、『チェヴェングール』アンドレイ・プラトーノフ作、工藤順・石井優貴訳(作品社)、『辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿』莫理斯作(トレヴァー・モリス)、舩山むつみ訳(文藝春秋)に決まった。

 選考会が4月23日に行われ候補作品の中から、二作が選ばれた。候補作は他に『黄金虫変奏曲』(リチャード・パワーズ作、森慎一郎・若島正訳、みすず書房)、『スモモの木の啓示』(ショクーフェ・アーザル作、堤幸訳、白水社)、『路上の陽光』(ラシャムジャ作、星泉訳、書肆侃侃房)の五作が上がっていた。

 なお授賞式&トークイベントは5月7日に篠崎文化プラザ第1・第2講義室で行われる。授賞式は、選考委員が選考会を振り返る座談会や、受賞作に関するトーク、受賞者との対談など、翻訳に関するイベント満載のカジュアルな式を企画とのこと。イベントについては公式HPで確認を。

 また、5月9日にTBSラジオ「アフター6ジャンクション」では、「第九回日本翻訳大賞特集」(20:00~20:50の生放送)が放送。受賞者と選考委員の柴田元幸が出演する予定。