『第九回日本翻訳大賞』の最終選考対象作品となる五作品が決定した。

2021年12月1日~昨年の12月末までの13カ月間に発表された翻訳作品中、最も賞讃したいものに贈る賞。一般読者の支援を受けて運営し、選考にも読者の参加を仰ぐ。

候補作は『黄金虫変奏曲』(リチャード・パワーズ作、森慎一郎・若島正訳、みすず書房)、『スモモの木の啓示』(ショクーフェ・アーザル作、堤幸訳、白水社)、『チェヴェングール』(アンドレイ・プラトーノフ作、工藤順・石井優貴訳、作品社)、『辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿』(莫理斯作(トレヴァー・モリス)、舩山むつみ訳、文藝春秋)、『路上の陽光』(ラシャムジャ作、星泉訳、書肆侃侃房)の五作。

第九回の選考委員は岸本佐知子・斎藤真理子・柴田元幸・西崎憲・松永美穂の五人。受賞作は4月24日の午前10時に発表される。