佐々木、愛なのか? 六畳間恋愛小説

数字を偏愛する男、佐々木。日々の記録を雑記帳に綴るつまらない男の住む六畳間で起こる恋愛はその他のことごと。青井橘が破滅派に残した珠玉の中編小説。

「でも、あたし、なんかわかっちゃった。ちょっとわかっちゃったよ、佐々木」
佐々木晴男は俯いたまま、鼻水をすすった。
「これも毛虫なんだろ。お前にとって毛虫のようなものなんだろ」

¥ 199

  1. 完結済み ( 2012 年 7 月 8 日 〜 2012 年 10 月 18 日 )
  2. 8 作品収録
  3. 39,348文字
  4. あとがき付き(約2,298文字)

Authors & Editors 執筆者・編集者

青井橘

青井橘 編集・執筆

 関西在住

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Works 掲載作一覧

  1. 1

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    • 青井橘
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    • 青井橘
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    佐々木晴男は今、朝の六畳間で六年前の[おこづかい帳]を感慨深げに眺めている。八冊の大学ノートは同じ大きな茶封筒に入れられているため、いつでも取り出す事ができるのだった。 佐々木晴男にとって、その少し表紙が擦れて剥げている […]

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    • 青井橘
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    • 青井橘
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     暴力的な音で目が覚めた。部屋のドアが再び叩かれているようだった。  なぜだか知らないが、また誰かが扉を開けろと言っているのだ。佐々木晴男は眼鏡をかけたまま寝入っていたので、首を横に曲げるだけで、カラーボックスの上の小さ […]

  5. 5

    佐々木、愛なのか?(5) 小説

    • 青井橘
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    部屋のドアを開けると、冷蔵庫がなくなったせいか少し広く感じる。 冷蔵庫の置かれていた畳は、他の場所より青い。しかし受け皿から滴った水のせいで、一部が黒ずんでいた。佐々木晴男は冷蔵庫を拭いた雑巾で畳をたたくように擦る。かび […]

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    佐々木、愛なのか?(6) 小説

    • 青井橘
    • 5年前
    • 4,499文字

    「言っとくけど、復讐とかじゃないから」 理香は思い出したように付け加えた。それから、佐々木晴男の目をまっすぐ見る。再び視線から逃げようとした佐々木晴男であったが、理香の瞳を見るのは初めてのような気がして、目が離せなかった […]

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    佐々木、愛なのか?(7) 小説

    • 青井橘
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    夕闇を過ぎ、暗くなった部屋の中で、ビデオデッキにテープを入れる。古いアニメシリーズの再放送を録画したビデオテープも、牧夫の置いていったモノだった。けれど佐々木晴男は、このテープだけは繰り返し何度も観ていた。 部屋の電気は […]

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    佐々木、愛なのか?(8・最終回) 小説

    • 青井橘
    • 5年前
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¥ 199

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