文芸サークル「ともしび」は地道な活動を重ね、各種文学賞においてかなりの成果をあげていた。しかし超絶美女・麻紀の加入により様相は一変。荒れに荒れる人間関係、失われる童貞、飛び交う精液――「ともしび…
煌く森の中。目覚める純粋無垢。見守る獣。焦がれる悪魔。少女の聖血で、赤く染まる林檎―― 萎びた村人たちに瑞々しい林檎を売り歩きながら、少女は生まれたり、死んだりする。 官能ダァクメルヒェン少…
高校3年の夏。 あることがきっかけで鬱々とした生活をだらだらと送っていく夏美。とにかく空っぽで、ただそれを埋めてしまいたくて、夏美はほとんど活動していない映画部で同期の杉山や後輩の悠里、そして…
スィアツの首都イェナのシンボルであるイェナタワーは市街地の中心に建つ、高さ二五〇〇メートルの尖塔だ。タワーを中心に高層ビルがうずを描くように街を形成しているので、遠くから望む市街地はさながら巻き…
ギラギラと輝くネオン。光と影。 脳内の闇。 崩壊していく心。 壊れゆく身体。 性と金。夜の世界を泳ぐ女の一部始終。
虐待されて育ちながらも愛を求め、彷徨うメンへラエモ少年。クリスチャンの家庭で幸せに育ちつつも、実は同性愛者であることを隠しており苦しむ青年。二人は出会い、ドラッグと男色蔓延るマルガリータ街で停滞…
新潟県生まれ新潟県在住の小説家・工藤はじめによる【原発】に関する小説です。 『工藤はじめ大学』という架空の大学の入試問題を作りました。 実験小説です。 青少年向けの文学作品です…
大川縁の支離滅裂な詩集です!とうとう詩は誰にともなく未知の領域に踏み込みました。ひっそりと暗がりで囁かれた言葉の集合はどんな頭痛薬よりも効目抜群です。なんだかモヤモヤして眠れない夜をより一層不可…
僕、六睦が船着場に住み着いたのは六年前である。龍神様に会いに行った母が帰ってくるまで、ここで待ち続けるのだ。 雨の中をやってきたやえと僕が交差する時、僕は母の言葉の意味を知る――激動の明治十年…
全ての人間は混血である。しかし多くの日本人は自分が単一的であると思い込む。その中で単に国籍や文化の違いで混血・ハーフと呼ばれた者は今日も立ち尽くす。 某有名投稿サイトで削除されネットを流浪…
ライラと結婚することになったのはおそらく、ハジの短い人生の中でもっとも喜ばしい出来事だっただろう。ライラにとっても同じだったかどうかはハジにはわからない。いつの間にかそっと肩によりそい、老犬のよ…
チェリー手提げ暗函からデジタル一眼レフまで、二十世紀はカメラにとっても激動の世紀だった。 写真に取り憑かれ、カメラに魅せられ、運命を狂わせた曽祖父。写真への情熱を忘れられなかった祖父。写真を恐…
森林限界に住む少数民族と彼らの神話の話です。
「たしかにSFの90%はクズだが、あらゆるものの90%はクズだ」と、SF作家のセオドア・スタージョンは言っている。ということは、つまり、SFの最大派閥、もっとも正しいSFとは、クズSFだというこ…
東京のスラム街「山谷」に暮らす男とルームシェアを開始することになったタカハシ。あるかなきかのつながりが、人生の深淵を垣間見させる致命的なつながりとなる。高橋文樹北千住時代(2004年〜2008年…
魂は貸したつもりが質流れ——泉鏡花の名作『歌行燈』を材にとり、全編七五調のみで書かれた衝撃のヒップホップ小説。耳を澄ませば、聞こえくるのは怨念怨。ぜひ声に出して読んでみてください。
短編 ― 詩 ― 書簡 の3編からなる連作です。ゆすらうめ鉱の秘密が明かされます。 電子書籍版の巻末にはあとがきとして『破滅派10号』に掲載された著者インタビュー『破滅から遠く離れて』と散…
布団の中の祈りから、精神病院、そして労働へ。引きこもり青年の社会復帰の旅は、現代社会に疲弊しきった詩人の魂の彷徨となる。破滅派きっての詩才を誇るほろほろ落花生による連作詩集。 となりをみて…
破滅派は同人サークルから出発していまや出版社となりました。
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