2022年の「創刊準備号」を経て、ついに「代わりに読む人 創刊号」が発刊されることとなった。特集は「矛盾」。松尾模糊は「海浜公園建設予定地」、牧野楠葉は「瑠衣」とそれぞれ掌編を寄稿している。両名は「この1年に読んだ本2022-2023」にも寄稿しており、はたしてどんな本を推薦するのか、興味深いところだ。他の執筆陣は小山田浩子、友田とん、コバヤシタケシ、伏見瞬など。

「代わりに読む人」は新創刊の文芸雑誌としてようやくスタートを切ったことになる。厳密には雑誌コードがついているわけではないので書籍形式のムックだが、文芸誌の苦境が長く続く出版界に現れた新たなチャレンジャーを応援したい。

「代わりの読む人」は特設ページで手に入りやすい書店リストを公開している。独立系書店や文芸書に強いチェーン書店が中心だ。直販サイトや先行発売店では特典のポストカードがゲットできる。H.A.Bや直販サイトでも特典はゲットできるようなので、近隣に該当する書店がない地域の人は通販も検討してみよう。