佐川恭一の単行本『舞踏会』が、書肆侃侃房から四月下旬に刊行されることがわかった。

本人がTwitterで発表した。

単行本『舞踏会』には、『愛の様式』『冷たい丘』『舞踏会』『ひだまりの森』『友情(浜大津アーカスにて)』の5編が収録されている。どれも強烈な佐川独自の世界観に基いた作品となっている。刊行に際し、書肆侃侃房が刊行する『ことばと』編集長の佐々木敦からは次のような推薦文が寄せられている。

優雅で感傷的な自虐小説?繊細な含羞に裏打ちされた狂気?
これも文学なのだ、ではなく、これこそが文学なのだ、と敢て言おう。
佐川恭一は、令和日本文学の、黒光りに輝く希望の星である。

阿波しらさぎ文学賞、歌舞伎町文学賞、RANGAI文庫賞などの受賞や、『小説すばる』への掲載などの活躍を経て、佐川恭一は更なる飛躍を遂げることとなった。本人の当面の目標は野間文芸新人賞とのことだが、実際に授賞する日はそう遠くないだろう。佐川恭一の今後に期待したいと同時に、破滅派同人の活躍にも期待したい。

佐川恭一『舞踏会』は、書肆侃侃房から四月下旬に刊行され、全国書店で発売される予定。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。