三島由紀夫文学館では、10月16日から特集展示「美と孤独――帰ってきた『金閣寺』」展を開催する。

三島由紀夫の小説「金閣寺」は、吃音のコンプレックスを負った僧侶が美の象徴である金閣寺に放火する様子を豊富な描写で描き、世界的にも高い評価を得ていた。2018年の3月から4月にかけて「Arsmondo Japon」イベントの一環として、フランスのストラスブールで「三島由紀夫と金閣寺」展が開催され、宮本亜門脚本によるオペラ「金閣寺」が公演されるなどした。その際、三島由紀夫文学館協力の元にストラスブール国立大学で三島由紀夫関連の展示会も行われている。今回の特集展示は言わばフランスからの凱旋展示と言う側面も持つ。

特集展示では、「金閣寺」の直筆原稿と言った三島由紀夫ゆかりの貴重な品々が展示される。海を越えた文学的な交流の一端を知ることができる貴重な機会となりそうだ。

「美と孤独――帰ってきた『金閣寺』」展は、山中湖文学の森公園内の三島由紀夫文学館にて、10月16日から来年5月12日まで開催される。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。