東京都世田谷区に所在する世田谷文学館では、10月6日から「筒井康隆展」を開催する。

ある時は偉大なSF作家として、ある時はユーモア溢れる作家として、またある時はブラックな描写を前面に押し出した作家として、様々な面を見せながら活躍してきた小説家、筒井康隆(1934~)。一小説家としてのみならず、「無人警察」の教科書収録に端を発した断筆騒動など彼の行動は社会に大きな影響も与えてきた。「筒井康隆展」では、その人物と広大な作品世界について、初公開の原稿他豊富な資料から迫っていく。文学だけでなく映画、演劇など多くの表現に関わってきた筒井康隆の記録は、我々に新たな鑑賞の一面を教えてくれるだろう。

また、トークイベント、作家・松浦寿輝を中心とした記念対談、筒井康隆が出演した演劇の上映他、様々なワークショップなども予定されており、筒井康隆の世界にさらに迫るためにはこちらも目が離せない。ファンとして見逃せない秋となりそうだ。

「筒井康隆展」は、世田谷文学館で10月6日から12月9日まで開催。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。