岩手県出身の詩人、石川啄木(1886~1912)は、貧困の中で肺結核により1912年4月12日にこの世を去った。それから106年・107回忌を数える明日、石川啄木の郷里である盛岡市渋民では様々な行事が開催される。

父が住職となった縁で石川啄木が幼少期を過ごした宝徳寺では、石川啄木の107回忌法要が行われる。例年、地元のサークルによる詩吟などが行われており、啄木を慕う人々が集まりその生涯を偲ぶ。宝徳寺は石川啄木が過ごした部屋が保存されており、啄木とその詩を愛する人たちの聖地となっている。

また、そのすぐ隣にある石川啄木記念館では、4月13日は入場料が無料となり、啄木の作品に題材をとった紙芝居が上演されるという。渋民地区は岩手山の威容ある景色が眼前に迫っており、啄木が見たのと変わらぬ風景を体感することができる。

このほかにも、啄木新婚の家や旧渋民尋常小学校など、渋民地区ならびに盛岡市内には啄木ゆかりの地が状態よく保存されている。石川啄木に興味のある方は、107回忌にちなんでこれらの地を訪れてみてはいかがだろうか。また、もりおか啄木・賢治青春館では啄木に関する企画展が4月21日から開催される予定である。

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