東京都墨田区のすみだ水族館では、2017年9月29日より秋季限定イベント『Fairy tale in Aquarium~水と幻想の世界~』を開催する。これは絵本・映像・空間プロデュースと幅広く活躍しているアーティスト、清川あさみとのコラボレーションによる企画で、期間中は宮沢賢治作品をモチーフとした展示も複数登場する予定だ。イベント期間は11月19日まで。

2012年5月に東京スカイツリーとともに開業したすみだ水族館は、けっして敷地面積が広いとはいえないながらも展示に趣向を凝らすことで人気をあつめている水族館だ。なかでもペンギンとクラゲのゾーンには力が入れられているが、今回のイベントもクラゲゾーンが中心となる。

この期間だけの特別展示は3種類で、いずれも宮沢賢治の作品世界が再現されるそうだ。すみだ水族館の名物であるクラゲ万華鏡トンネルは、『銀河鉄道の夜』をモチーフとした映像がオーバーラップすることで『銀河鉄道でわたる天の川トンネル』に。クラゲゾーン全体は、『グスコーブドリの伝記』をモチーフとした色鮮やかな『クラゲの森』へと生まれ変わる。さらに5階エントランスには、『やまなし』をモチーフとした書き下ろしのオリジナル映像が投影され、水底から水面を見上げるような体験ができるという。

また、期間中は館内のカフェでも銀河やクラゲをイメージした限定メニューが登場するので、訪れた際にはあわせて舌でも楽しみたい。