山梨県立文学館では企画展「歿後30年 草野心平展 ケルルン クックの詩人、富士をうたう。」を9月22日から開催する。

草野心平(1903~1988)は、17歳で単身中国に渡り嶺南大学に入学し現地で詩作を志したり、まだ広く知られてはいなかった存命中の宮沢賢治と交流し後に顕彰するなど、起伏に富んだ生涯を送り、その中で数多くの個性的な詩を生み出してきた。草野心平の詩のモチーフとしては蛙が有名であるが、富士山をこよなく愛し自らの作品にも度々描写していることも知られている。「歿後30年草野心平展」ではそんな草野と富士山・山梨県の関係を明らかにしつつ、原稿や書、写真などの多くの資料からから広大なスケールで生命力に満ちた作品世界に迫っていく。

また、開催期間中は、小説家の島田雅彦らによる講演会や、作品をより深く知ることができる講座も関連イベントとして開催される。草野心平の世界と富士の自然を同時に楽しめる企画展となりそうだ。

企画展「歿後30年 草野心平展 ケルルン クックの詩人、富士をうたう。」は山梨県立文学館で9月22日から11月25日まで開催される。詳しい情報は下記山梨県立文学館のサイトを参照のこと。