あの出版が手掛ける「じぶんBOOK」は本を書けない人向けのサービス。二時間からのインタビューを行うことで、原稿から表紙・版下の作成までを行ってくれる。電子出版のみならば5万円、紙の書籍にする場合は30部30万円から。1,000部刷ると85万円とのこと。

じぶんBOOKは「自分の作品で一山当ててやろう」という野心家向けではなく、プロモーション資料の作成や思い出作りといった利用法を想定している。

ちなみに破滅派では電子出版は無料だが、表紙の作成は行っていない。出版代行のコスト競争は激しく、ゼロに近づいていっていることを肌身に感じる。昨今の印刷および電子書籍の技術革新がめざましいことの証明でもあるのだが、もはや「本を作る」ことの対価でビジネスを行うことは相応の規模がない限り難しいという厳しい現実をも意味する。それに対し「本を売る」ソリューションがいかに少ないことか。