スウェーデン・アカデミーは8日、2026年のノーベル文学賞受賞者を、カナダの詩人アン・カーソンに授与すると発表した。カナダ人の作家としては2013年のアリス・マンロー以来の受賞者となる。賞金として1200万スウェーデンクローナが贈られる。
2026年度ノーベル文学賞の受賞者となったアン・カーソン(1950~)は、カナダ・トロント出身の女性詩人である。高校時代より教師の影響もありギリシャ古典文学に親しみ、以降の作品にも大きな影響を与えた。1986年に随想集「Eros the Bittersweet」を刊行後、翌年に長編詩「Kinds of Water」で詩人としてデビュー。その後は1998年に「赤の自伝」を刊行し、小説と詩の境界を越えた作風で注目を集めた。カナダのグリフィン詩賞や、イギリスのT・S・エリオット賞なども受賞している。2024年の詩集「かみあわないノーマ」は全米批評家協会賞を受賞しており、邦訳も刊行されている。
スウェーデン・アカデミーはアン・カーソンの受賞について「for her bold and inventive oeuvre that, in playful dialogue with the classical tradition, has created new forms for contemporary literature.」(古典の伝統と遊び心ある対話の中で、大胆かつ独創的な作品群により、現代文学のための新たな形式を生み出したことに対して)と評価した。授賞式は12月10日にスウェーデンの首都ストックホルムで行われる。
一部で受賞が期待されていた、日本人作家の村上春樹氏や佐川恭一氏は今年も受賞を逃した。

コメント Facebookコメントが利用できます