破滅派には「応募」というタグがあり、作品をなんらかのキャンペーン(紙の破滅派原稿募集・合評会etc)に応募させることができます(参考: 破滅派の公募にはどうやって参加すればよいですか)
その場合、応募者から「少し超えてしまったのですが大丈夫ですか」という質問をいただくことがあります。これに関しての回答は時と場合によるです。
なぜ明確な回答が存在しないのか
まず、なんらかの応募をする場合、枚数規定があるのはそれがどこかに掲載されるからです。その場合、厳密な意味で枚数が超過してはいけない場合はほとんどありません。
本を作る場合、「x枚ぐらいの作品がy個集まったらnページだな」という目算を立ててから作ります。したがって、20枚の作品を10作品を掲載する予定だった場合、仮に一つだけめちゃくちゃ面白い作品があり、それが40枚だったとすれば、掲載作を9作にすればよいのです。
したがって、作品の良し悪しは次の順序になります。
- 規定枚数ちょうどで面白い作品
- 規定枚数をオーバーまたは超過しているが、面白い作品
- 規定枚数を守っているがつまらない作品
- つまらない上に規定枚数を守っていない作品
したがって、細かいことを気にするより、作品の完成度を上げることを第一としてください。1枚や2枚超過したところでダメになることはありません。
ただし、上記のような理由により、20枚の作品を募集しているところに900枚の大作をぶつけられても、掲載することができないので、その場合はダメかもしれません。
しかし、それとて絶対ではなく、たとえば日本のとあるやんごとなき一族の娘さん(学習院出身)で、顔もわりとかわいいような方が破滅派に原稿を持って来て、「私、生まれて初めて小説などをものしたのですが、読んでいただけますでしょうか」と2,000枚の原稿を持って来たら、応募規定とは関係なくその小説を出版することでしょう。興味のある方は京極夏彦のデビュー秘話を読んでみてください。
その他、一般常識
出版業界でわりと常識だとされており、なおかつ破滅派もそれに準じているルールを以下に挙げておきます。参考にしてください。
- 「原稿用紙n枚」という表記があったら、普通は400字詰め原稿用紙のことです。
- 多くの新人賞では、規定枚数の±20%程度が許容されることが多いようです。
- エッセー、コラムなどの短い文章(5枚程度)で規定枚数かっきりに書けない人は実力がないと思われます。
- 出版社では50枚程度を短編、100枚程度を中編、200枚程度を長編とわけているようです。一番大きな違いは「それ一作で単行本が出せるか」です。破滅派は電子書籍中心なので、あまり意識していません。
- 原稿用紙20枚以上を越えるとスマホなどで読むのがめんどくさくなります。この点は意識してください。