小説「火花」により第百五十三回芥川賞を受賞した、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹。芸能人として知られていた彼の受賞により文学に関心を持った人も多いだろう。受賞時には又吉旋風と言えるようなブームが起きた事も記憶に新しく、現在も又吉直樹の手から新たな作品が生まれ続けている。
芥川賞作家となった又吉直樹が、小学館の新レーベル「小学館よしもと新書」から、新書「夜を乗り越える」を六月三日に発売する。
「夜を乗り越える」と聞くと、新書としては抽象的な題と感じるが、その内容は又吉直樹が少年期以来読んできた小説の数々とともに「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」と言った人生論や文学論を扱い、また太宰治の魅力にも触れている。芥川賞受賞作「火花」の創作秘話も初公開され、作家としての又吉直樹の新たな側面に触れる事ができる新書となっている。
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