都内・文京区立森鴎外記念館で教育者としても活躍した森鴎外を紹介する特別展「教壇に立った鴎外先生」が4月13日～6月30日まで開催される。

　森鴎外は、1881年に東京大学医学部を卒業後、陸軍軍医となる。ドイツ留学から日本へ戻った鴎外は、陸軍軍医学校の教官となり衛生学を教え、1893年からは校長を務めた。

　その間、1891年から東京美術学校（現・東京藝術大学美術学部）で美術解剖学、のちに美学と西洋美術史等を教えた。また、慶應義塾大学部でも美学の嘱託講師を務めている。
　さらに、鴎外は1908年～1920年の間に修身や唱歌の国定教科書編纂にも関わった。本展では、教育に携わった鴎外の姿を、各学校にまつわる関連資料、教科書等をとおして展覧する。

　また、会期中、展示関連講演会として6月1日に、聖心女子大学教授で森鴎外記念会常任理事大塚美保による「教壇に立つ＋教科書をつくる森鴎外」、6月9日に東京藝術大学教授で美術解剖学を専門にする布施英利による「森鴎外と美術解剖学」が行われる。こちらは定員50人で事前申込制になる。詳細はHPで確認を。