「第14回山田風太郎賞」候補作品が決定した。
今年候補となったのは、白井智之『名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―』(新潮社)、高殿円『忘らるる物語』(KADOKAWA)、中脇初枝『伝言』(講談社)、前川ほまれ『藍色時刻の君たちは』(東京創元社)、吉川トリコ『あわのまにまに』(KADOKAWA)の五作品。
戦後日本を代表する大衆小説作家の山田風太郎の独創的な作品群と、その作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設された。ミステリー、時代、SFなどジャンルを問わず、対象期間に発表され、最も面白いと評価された作品に贈られる。対象作品は毎年9月1日から翌年8月31日(奥付表記)までに刊行された日本の小説作品
(長編、短編集、連作短編集等)。なお副賞は100万円。
選考委員は朝井まかて、恩田陸、貴志祐介、筒井康隆、夢枕獏の五人で選考会は10月20日に行われる予定。
昨年は、直木賞も受賞した小川哲の『地図と拳』(集英社)が選ばれている。今年はどの作品が選ばれるのか、注目したい。
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