作家、詩人の富岡多恵子が静岡県伊東市の病院で死去した。87歳だった。

1935年、大阪府大阪市で生まれた。大阪府立桜塚高等学校を経て、大阪女子大学文学部在学中に詩作を始めた。高校教師を務めながら詩作に励み、1958年に詩集『返礼』で第8回H氏賞を受賞した。

1960年代からは小説や脚本の執筆も行い、多彩な創作を行った。1983年の小説「波うつ土地」は代表作とされる。川端康成文学賞や野間文芸賞など多くの賞を受賞し、2008年に日本芸術院会員となった。