『鷲は舞い降りた』などで知られるイギリスの作家であるジャック・ヒギンズが、4月9日に死去した。92歳だった。

ジャック・ヒギンズ(本名 ヘンリー・パターソン)は1929年にイングランド北部のニューカッスル・アポン・タインに生まれ、幼少期は北アイルランドで過ごしたとされている。15歳の頃から様々な職を転々として、第二次世界大戦にも従軍している。その後、歴史教師の職を経て、1964年より作家としての活動を始めた。1975年には、第二次世界大戦でのドイツの特殊部隊を扱った小説 『鷲は舞い降りた』(The Eagle Has Landed)が人気を博し、映画化もされている。他にハリー・パターソンなどの筆名も使用していた。

ヒギンズは主にスリラーとスパイ、冒険小説を出版し、著書は世界中で2億5000万部以上を売り上げている。多くの作品は、北アイルランド紛争や第二次世界大戦を舞台としており、虚実の絡んだ情勢の中で戦うテロリストや特殊部隊が主人公となっている。