2月7日、2017年度のノーベル文学賞を受賞した日系イギリス人作家カズオ・イシグロに対し、イギリスのチャールズ皇太子が「ナイト」の爵位を授与した。

昨年6月8日、エリザベス女王誕生日の折に発表された叙勲者名簿にカズオ・イシグロの名前が掲載され、大きな話題となった。それから8か月後の2月7日、バッキンガム宮殿において叙勲が行われた。カズオ・イシグロはチャールズ皇太子の前に片膝を着き、剣を肩に当てられるという古風の儀式により、「ナイト」爵位を授与された。この叙勲により、カズオ・イシグロはサー(Sir)の称号を認められることとなる。

カズオ・イシグロ(日本名表記・石黒 一雄)は、5歳の時に父の仕事に付き添いイギリスに移住し、以後イギリス人として生活を続けている。彼の小説は日英両国を始め世界中で親しまれており、2017年度のノーベル賞受賞、そして今回の叙勲に繋がった。日本においても昨年4月に旭日重光章が授与されている。