新元号の発表時に使われた「令和」の墨書について、菅官房長官は早期公表を検討していることを記者会見の場で表明した。

菅義偉官房長官は5月15日午前の記者会見において、今年4月1日に行われた新元号の発表に際し使用された「令和」の墨書の今後について、保存期間は短くし、なるべく早期に国立公文書館に移管して国民に公開するよう検討していることを語った。また、移管までの間は、レプリカを展示するとしている。現在、墨書は内閣府のホームページでPDF形式で確認することができる。

新元号の墨書原本が公文書扱いになることは、「令和」と公表される以前の3月の時点で決定していた。この墨書の扱いについては、前の元号「平成」の発表の際に使用された墨書原本が当時の総理である竹下総理の下で保管され、後に孫であるタレントのDAIGO氏がテレビ番組で所在を公表したり鑑定を行ったりしたことで一時話題となっており、この出来事も踏まえられているとみられる。なお、その後、「平成」墨書原本は国立公文書館に寄贈されて保管されている。