Prime ReadingはAmazonが提供する電子書籍読み放題サービスKindle Unlimitedのお試し版といった位置付け。お急ぎ便無料などのサービスが受けられるプライム会員に向けて提供されている。ラインナップはKindle Unlimitedほどではないが、毎月100冊ほどの中から選ぶことができる。

このたび、佐川恭一が破滅派より出して話題を読んだ小説「サークルクラッシャー麻紀」がPrime Readingに選ばれたということは、それなりに売れている証でもある。まだ電子書籍に手を出したことのない方は、この機会にAmazonも注目する本作を読んでみてはいかがだろうか。「構造素子」にてハヤカワSFコンテストを受賞したSF作家樋口恭介も落涙の傑作である。

なお、佐川恭一は来月の小説すばる11月号からエッセーの連載を開始する。破滅派から飛び出たビッグスターの今後に要注目だ。