政府は2017年度中を目処に「明治150年」ポータルサイトを開設する計画を発表した。これは2018年が明治150年にあたることを記念しての政策で、これまで一般公開されていなかった貴重な文書や写真などが公開されるほか、明治時代にちなんだイベントも企画されているという。
「明治150年」記念事業は、2016年秋より政府が大々的に起ち上げたものだ。明治元年を「近代国家への第一歩を踏み出した年」として位置づけ、「明治以降の歩みを次世代に遺す」ことをテーマとしている。国家をあげて国の歴史をまとめ振り返るという試みは、戦後の日本ではあまり行われてこなかったことであり、オフィシャルに貴重な資料が公開されるという意義は小さくない。
事業のフラッグシップとなるのが内閣官房ウェブサイト内に開設される「明治150年」ポータルサイトで、こちらでは資料公開のほか、全国各地での明治関連イベントのバックアップや連携をおこなっていくという。そのほか、明治大の監獄をめぐるツアーや明治期の建造物に訪問するツアーなど、旅行商品の提案もしていくようだ。近代史という「物語」の隙間を埋める施策に期待したい。
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