「小説家になろう」から生まれた、住野よる『君の膵臓をたべたい』。2016年は「本屋大賞」第二位に選ばれ、最も売れた小説となった。その実写映画化作品がいよいよ公開となる。公開初日には六本木ヒルズのTOHOシネマズにおいて出演者の浜辺美波、北村匠海、北川景子、小栗旬、監督の月川翔による舞台挨拶が行われる。主題歌はMr.Childrenが担当するなど、この夏の話題の映画と言えるだろう。数多くのコラボイベントも開催されているので、詳しくは公式サイトを要チェックの事。
昨年のオーディオブック化、コミカライズに続き今年に入って文庫化、そして出版から2年余りという異例の早さでの映画公開。公開に先駆けて発売されたオフィシャルガイドの帯には累計200万部の文字も踊り、『君の膵臓をたべたい』はウェブ小説発の作品としては最大のホームランとなった。原作者の住野よるはその後も次々とヒットを飛ばし、一躍流行作家の仲間入りを果たした。現在は『文芸カドカワ』誌上で「青くて痛くて脆い」を連載中である。
以前にもお伝えしている通り、この映画は原作から大幅に改変されているらしく、予告などの事前情報を見る限り、楽しみであると同時に若干の不安が残る。昨年の夏休みは「シン・ゴジラ」、「君の名は。」と言った邦画のヒット作が生まれたが、「キミスイ」はどこまでヒットを伸ばせるか。映画の出来如何によっては今後の展開も変わってくるだろう。
限られた夏休み、是非ともカップルに見てもらいたい映画である。待ち合わせは喫茶店が良いだろう。
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