本日2月17日(金)、『乃木坂46 橋本奈々未の恋する文学 -夏の旅-』がBlue-rayおよびDVDで発売された。これは北海道文化放送(UHB)で放送されていたローカルバラエティ番組をソフト化したもので、北海道ゆかりの文学とその舞台となった土地を紹介するものとなっている。
橋本奈々未はアイドルグループ・乃木坂46の1期生であり、2012年のCDデビュー以来16枚すべてのシングルで選抜メンバー入りを果たしている人気メンバーだ。一方で、芸能界に入った理由が「弟の学費を工面するため」であり、それを達成したことで昨秋に芸能界引退を発表したことでも話題となった(2月20日をもって引退) 。
そんな橋本の冠番組である『恋する文学』は、読書家でもある橋本が地元・北海道にゆかりのある文学作品を紹介しつつ舞台となった地を訪れる番組だ。2016年2月から『冬の旅』編が放送され、その好評を受けて10月から放送されたのがこの『夏の旅』編だった。『夏の旅』では宮下奈都「羊と鋼の森」、渡辺淳一「花埋み」、桜木紫乃「蛇行する月」が取り上げられている。
古くは『文學ト云フ事』、近年では『100分de名著』や『アメトーーク!』の読書芸人企画など、文学を題材とした教養番組やバラエティ番組は数多くあった。だが、アイドルの冠番組としてこうした企画が放送されたことは、読書人口の裾野を広げる意味で格別の意味をもっていたのではないだろうか。
『冬の旅』は昨年末にすでにソフト化されており、オリコン週間Blue-rayランキングで1位を獲得するヒットとなっている。今回の『夏の旅』のセールスにも大いに期待できるだろう。橋本ファンならずとも、今回紹介された各作家や各作品が好きな読者はぜひチェックしたい。
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