2011年3月11日の東日本大震災、その後の福島第一原発の事故の影響により、およそ5年間の間休館を余儀なくされていた南相馬市の小高図書館と埴谷・島尾記念文学資料館が、7月15日に再開館した。

南相馬市小高区は東日本大震災で震度6弱の揺れとその後の津波で甚大な被害を受けたが、原発事故の影響により避難指示が出され、生活基盤そのものが失われた。その為小高図書館と埴谷・島尾記念文学資料館も休館していた。しかし今年に入り避難指示区域の見直しが行われ小高区は避難指示が解除され、7月15日に小高図書館と埴谷・島尾記念文学資料館は再開館を迎える事が出来た。

再開館に伴い、小高図書館は児童コーナーを新設。また埴谷・島尾記念文学資料館は、南相馬市に縁の深い埴谷雄高と島尾敏雄の二人の業績を顕彰するため2000年5月に開館した資料館であり三万点の資料を収蔵している。震災や原発事故は人の生活に加え文化も奪っていく。その様な中で今回のニュースは明るい知らせになりそうだ。