篠乃崎碧海の投稿一覧 30件

  1. 十一 追憶の桑楡 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 7,650文字

    どこにも行かないでくれと乞い願う。どうかずっとこのままでと望む。残された時間は恐らく僅かなのだろう。

  2. 十 霜花の終わりに 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 9,902文字

    ここまで来られただけで、きっともう充分すぎるほどに幸せだったのだろう。そう信じることにして、私は大切な世界に別れを告げた。 全てを失っても、貴方は隣に居てくれた。

  3. 九 風花の思い 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 6,537文字

    失いたくない、そんな思いが日増しに募っていく。終わる予感を見なければ、こんな思いには駆られまい。

  4. 八 緋寒桜 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 9,084文字

    眩いものすべてから身を遠ざけた。誰もいなくなった暗がりを愛そうとして、結局できなかった。

  5. 七 冬蝶の夢 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 7,444文字

    手の届かないものを数えて暮らすことに慣れてしまった。慣れたと、思い込みたかった。

  6. 六 繊手に初紅葉 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 6,337文字

    どうかいつまでもこのままでと願うのは、彼にとって酷なことだろうか。

  7. 五 空蝉・夏の果て 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 8,165文字

    雨の降り止んだ日に、ようやく本当に出会えた気がした。

  8. 四 空蝉・水中花 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 12,094文字

    降りしきる雨の下で手繰り寄せたその身体の冷たさを、俺はきっと生涯忘れることはできないだろう。

  9. 三 空蝉・暗雨 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 13,825文字

    あの日雨が降らなければ、彷徨いこまなければ、今もここで笑っていられたか? いいや、きっとそんな未来はあり得なかった。何があろうと、お前さんはその小さな手を離すことはなかっただろうから。

  10. 二 風薫る 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 5,440文字

    たとえ身を壊すとしても、それは彼にとってなくては生きられないものなのだろう。

  11. 一 陽春の出会い 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 7,051文字

    出会いに理由などない。それでも、その日そこにいたことがたしかに人生を変えたのだ。

  12. 序 春光に山笑いて 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 4年前
    • 2,788文字

    花の下で生きると決めた日のことを思い出す。仰ぎ見た空から、彼の好きだった色が降りそそいでいた。