篠乃崎碧海の投稿一覧 30件

  1. 序 春光に山笑いて 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 2,788文字

    花の下で生きると決めた日のことを思い出す。仰ぎ見た空から、彼の好きだった色が降りそそいでいた。

  2. 一 陽春の出会い 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 7,051文字

    出会いに理由などない。それでも、その日そこにいたことがたしかに人生を変えたのだ。

  3. 二 風薫る 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 5,440文字

    たとえ身を壊すとしても、それは彼にとってなくては生きられないものなのだろう。

  4. 三 空蝉・暗雨 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 13,825文字

    あの日雨が降らなければ、彷徨いこまなければ、今もここで笑っていられたか? いいや、きっとそんな未来はあり得なかった。何があろうと、お前さんはその小さな手を離すことはなかっただろうから。

  5. 四 空蝉・水中花 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 12,094文字

    降りしきる雨の下で手繰り寄せたその身体の冷たさを、俺はきっと生涯忘れることはできないだろう。

  6. 五 空蝉・夏の果て 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 8,165文字

    雨の降り止んだ日に、ようやく本当に出会えた気がした。

  7. 六 繊手に初紅葉 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 6,337文字

    どうかいつまでもこのままでと願うのは、彼にとって酷なことだろうか。

  8. 七 冬蝶の夢 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 7,444文字

    手の届かないものを数えて暮らすことに慣れてしまった。慣れたと、思い込みたかった。

  9. 八 緋寒桜 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 9,084文字

    眩いものすべてから身を遠ざけた。誰もいなくなった暗がりを愛そうとして、結局できなかった。

  10. 九 風花の思い 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 6,537文字

    失いたくない、そんな思いが日増しに募っていく。終わる予感を見なければ、こんな思いには駆られまい。

  11. 十 霜花の終わりに 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 9,902文字

    ここまで来られただけで、きっともう充分すぎるほどに幸せだったのだろう。そう信じることにして、私は大切な世界に別れを告げた。 全てを失っても、貴方は隣に居てくれた。

  12. 十一 追憶の桑楡 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 7,650文字

    どこにも行かないでくれと乞い願う。どうかずっとこのままでと望む。残された時間は恐らく僅かなのだろう。

  13. 十二 薄暮の部屋 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 8,281文字

    拐ってやりたい。その運命からも、枷のついた身体からも。 望まないと知っていた。拐うかわりに、手のひらを重ねた。

  14. 十三 ひとひら 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 8,823文字

    いつの日か、君のいるところに手を伸ばす日がきたら――そのときにはまた、いつかの話の続きをしよう。

  15. 終 薄暮教室 薄暮教室 / 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 3,836文字

    春は何度でも巡り来る。それが救いになるのだと、教えてくれたのは先生だった。

  16. 逢うは永遠の始め 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 10,249文字

    逢うは別れの始め。それではあまりに寂しいから、しばし夢を見るとしようか。 薄暮教室外伝、本当は花が散る前に書くつもりでしたがいつの間にやらGWになってしまいました。この子達誰?と思った…

  17. サクラメント 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 5,793文字

    余命僅かな小説家と醒めた若き編集者、祈りの在処について

  18. alkalemia 小説

    • 篠乃崎碧海
    • 3年前
    • 2,490文字

    世界中が停滞している間に気まぐれな約束ひとつ残してうっかり何の関係もない理由で溶けてしまったミュージシャンの話