劇作家の岡田利規が16日、「ブロッコリー・レボリューション」(「新潮」2月号)で『第35回三島由紀夫賞』(新潮文芸振興会主催)を受賞。『山本周五郎賞』は小説家の砂原浩太朗が『黛家の兄弟』(講談社)で受賞した。
岡田は劇団「チェルフィッチュ」を主宰し、「三月の5日間」で『第49回岸田國士戯曲賞』を受賞。2008年には小説「わたしたちに許された特別な時間の終わり」で『大江健三郎賞』を受賞した。
「ブロッコリー・レボリューション」は、タイ・バンコクを舞台に嫉妬と解放感がせめぎ合う情念のサスペンス。同作を収録した短編集が6月末に刊行予定とのこと。
砂原はフリーの編集、校正者などを経て、2016年「いのちがけ」で『決戦!小説大賞』を受賞。『高瀬庄左衛門御留書』が昨年、山本賞と直木賞の候補となった。『黛家の兄弟』は17歳の武士が主人公で躍動感溢れる時代小説。
賞金は各100万円。贈呈式は6月24日に都内で開催予定。
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