3月21日に阿賀北ノベルジャムオンライン2020のグランプリが発表され、Yohクモハ『バッテンガール』がグランプリを受賞した。

著者2人・編集者・デザイナーの4人が一チームとなり、僅かな日数で作品を作り上げていく、NPO法人HON.jp主催の文学的ハッカソン・ジャムセッションイベント「ノベルジャム」。各チームの構成員が直に組み合うことで数々のドラマや名作も生み出されている。また、破滅派からも度々参加者・受賞者を出すなど関わりが深いイベントでもある。

昨年、NovelJamの地方展開として新潟県新発田市周辺を中心とする阿賀北地域での開催が発表されたが、その後蔓延したコロナ禍により、オンライン開催として「阿賀北ノベルジャムオンライン2020」となった。また、開催期間も10月から12月にかけての2か月間になるなど、新機軸を取り込んだ新たなノベルジャムの形を示す大会となった。破滅派同人からは、ノベルジャムのベテランと言える波野發作が編集として参加した。

そして3月21日、月岡温泉「泉慶」にて、新潟県在住の参加者や来賓、取材者が見守る中で阿賀北ノベルジャムオンライン2020のグランプリ授賞式が開催された。敬和学園大学学長、新発田市教育委員会教育長、聖篭町町長ら関係者による挨拶などの後、今回完成した作品への賞が発表された。

今回のノベルジャムで発表されたのは『バッテンガール』『JKファンタジスタMISONOと5つの新潟』『サイマル769 季節の声が通う街』『返り道』『おっかなびっくりスローライフ』の5作品。これらはBCCKSの特設サイトにて購入・閲覧することが出来る

デザイン賞は、『おっかなびっくりスローライフ』のデザインを担当した森川亮が受賞した。

そして栄えあるグランプリは、波野發作が編集を担当した、Yohクモハ『バッテンガール』が受賞した。著者のYohクモハはオンラインで参加しており、画面越しに賞状が授与された。

波野發作による阿賀北ノベルジャムオンライン2020の参戦記も公開されているので、是非参照されたい。

波野發作はこれまでのノベルジャムにおいても編集として手腕を発揮し、様々な賞を受賞しているが、今回も「チームあがっと」の著者・デザイナーと共に見事な結果を得ることとなった。ノベルジャムも今回の開催を経て、今後更なる展開を広げて行くと思われる。ノベルジャムの今後を楽しみにしたいと同時に、破滅派同人の更なる活躍にも期待したい。