＊＊＊＊年のフルーツボール ほろほろ落花生（著）

原初にファックありき。完璧に終わってしまった中年高橋ちくわは、かつての同士四つ野が福井に行ったらしいことを駄目人間なりに突き止める。なぜ福井へ？　いくつもの謎を抱え、別にその謎って解かなくてもいいんだけど、とりあえず旅が始まる……

「オナ子」と名乗る中学生らしき少女とのエロチャットに失敗し、「コアへの突入」という危険な計画を立てるりーまんTarou。一方、四ツ野を追って福井までやってきた「完璧に終わってる中年」こと高橋ちくわとその相棒油田はお金を使い果たして海岸でコロコロしていたんですけど……

四ツ野を求めてはるばる福井まで来たちくわと油田。海岸で出会った変なリーマンTarouと婆トメと意味不明のバトルに突入するも、なんとか勝利する。が、「四ツ野を埋めたの、俺っすよ」と、衝撃の告白をする油田。「完璧に終わってる中年」こと高橋ちくわは、どうする？　ていうか、おまえの人生どうする？

裏切りの化身油田に捉われたちくわら一向。信頼とは？　愛とは？　四ツ野が受けた苦しみを知ったちくわは怒りに震え、Tarouは意外といい奴で……しかも黒幕はオナ子だった！？　気持ち悪い擬音を散りばめて、物語は佳境を迎える。

まわりまわってやっぱり俺ん家かい、とばかりに四つ野を掘り返しにおうちへ戻った高橋ちくわ。敵も味方も入り乱れての、ここほれワンワン。感動の最終回を見逃すな！